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2010年12月20日月曜日

シャイニングフォース・フェザー 感想

新品が900円という驚きの安さ。
お得感にせき立てられるかのように購入してしまいました。

見どころは、豪華な声優さんを使ったキャラクターの掛け合いです。
沢城さんや伊藤静さんの声は言うに及ばず、ミリアム役の伊藤かなえさんの声がつぼでしたw
あの間延びしたセリフや、その時々に場を和ましてくれる天然さんな所とか、ミリアムの声を聞くためにゲームをクリアしたと言っても過言ではありません!
だからさ、ジン、もっとミリアムにやさしくしてやれよ・・・(;`O´)


イラストレーターは、pakoさんにいとうのいぢさんという豪華な二人起用。
典型的なキャラゲーで、それ以外に見るべきところはあまり多くないのが率直な意見です。
ジャンルは爽快シュミレーションRPG・・・確かに、ストレスなくサクサク進められました。
全体でかかった時間は20時間くらいかな。
普通のRPGと比べて少ない部類に入ります。ただ、ストーリーはまだこれから続きそうな感じで終わっているので、次回作に期待といった所。
今アマゾンではすごく安い価格で販売しているので、買うなら今のうちですよ。



シャイニング・フォース フェザー










2010年12月16日木曜日

モノケロスの魔杖は穿つ 感想

伊都工平さんやっぱ好きだわー。
独特の魔法原理や世界観、よく見るファンタジーモノではあるんだけど、それだけじゃない。
細部にまでこだわった設定の数々には、毎回感心していしまいます。
魔法の説明なんてとくに凝っていて、いきなり新しい用語が出たりして読みにくいところもあるけれど、気になりませんでした。
それだけ物語に熱中していたってことなんですかね。




一見普通の世界で、どこも現実と変わらないはずなのに、主人公の立木ヒロはそこに違和感を覚えます。
そのきっかけとなったのが、真名辺麻奈との出会い。
彼女は魔法使いという、およそ現実ではありえないものであり、世界の真実の姿を彼に知らしめます。
その世界での日本は大陸の場所を南に移しており、さらに各地の小国へと分かれているというのです。今ヒロ達は天那志国(ムサシノクニ)と呼ばれる、関東の半分を占める国家におり、そこから物語が始まります。


設定が難解で理解するまで時間がかかりますが、それが物語の深みを出しています。
とくに斬新だと思ったのが国という設定。
作中では神と同義語となっており、発音上でもかみと言うことがあります。
国には最低限の構成要素があり、それぞれ王、騎士、魔術師、司祭の4つがそろうことで初めて成立します。
この国という設定が物語に大きくかかわっていくのですが、それは見てのお楽しみ。

この作家さんの作品には、他に
天槍の下のバシレイスという、こちらもまた崩壊した日本が舞台の物語を書いていました。
2巻で完結してしまっていますが、そのときからこの人の作品に興味を持つようになりました。面白かったのに残念です。


とにかく、読みにくくはあるけれど、モノケロスの魔杖は穿つは隠れた名作だと思っています。
・・・アマゾンのレビューでは辛辣な意見が多いですが、誇張している部分や間違っている所はありませんでした。ただ、あくまで全4巻を通した意見ではないので、早々に見切ってしまうのはもったいないと思います。
Xの魔王を面白いと思った方は、この作者の他の作品も合うかもしれません。
是非、読んでみることをオススメします!




モノケロスの魔杖は穿つ



2010年12月14日火曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 6巻 感想

表紙をめくった所にある内容には、妹への不満と自分を奮起する文章が軽快に書かれていますが・・・
実際の京介の状態を考えると、これは動揺しているため、と推察できます。
アメリカから桐乃を連れ戻す際に言ったセリフの恥ずかしさが、今になってじわじわと彼を追い詰めている、そんな感じなのかな、なんて考えたり。

もともと仲のいい間柄ではなかった兄妹。
お互いに無視し合う冷えた関係。
光の当たる人生を歩く妹と、平凡な道を進む兄。
作中の描写ではわかりあうことなどありえない、といった風な説明がなされていて、それだけこの一年の変化が大きかったことを強調しています。

きっかけは妹から兄への人生相談でした。
高飛車な態度にいつもむかっ腹が立っていた兄でしたが、妹からの相談に真剣に取り組むことで、妹は兄を見直していきます。
今では、その関係は普通の兄妹のようになり、京介はその距離感が少しこそばゆく感じているようです。
読んでいてほほえましい光景ですが、変わったのはそれだけではありません。

一年の歳月は二人の関係だけでなく、周囲の関係をも大きく変えていきました。
初めての人生相談で出会った二人の友人が、その変化の中心にいたことは間違いないです。
彼女たちに出会えたから今の自分達がいる、そう京介は思っていて、この巻でも彼女達のために頑張っています。


桐乃も黒猫も、あんなことがあったからか、京介とどうやって接すればいいかわからず、いつもと変わらぬ態度をとっているのですが、それが京介には拍子抜けのよう。
もっと関係が劇的に変わってしまうのではないかと不安に感じていて、けれど前ほど平凡というものに固執しなくなったのでその変化に期待しつつもあり―――といった感じで物語が始まります。

それにしても京介はどんどん毒されてますねw
考えることがエロゲシナリオを基準としたことになっていたり、オタクネタがわかるようになっていたり!
いやはや、こうやってオタクに染まっていくのを見ると、なんか嬉しく思いますね・・・なんでかわかりませんが。
それに、変態度に磨きがかかってきましたね・・・!
あやせとの絡みは面白すぎて何回吹いたことかわかりませんww
変態の京介に容赦ないつっこみのあやせ、このコンビは、作中最高だと思います。
何気に似てますしね・・・スイッチ入ったときの二人って。
赤城兄と京介との話も勢いあって面白いんですけどね!
・・・な、70万か・・・てところは爆笑させてもらいました!


かつてないギャグセンスを披露してくれる今作でしたが、それだけではありません。
田村家のロックがどうしてあんなにあんちゃんになついているかや、黒猫を意識した描写、それに、桐乃の最後の言葉・・・奴肝を抜かれました。
次巻へ続く伏線もあり、桐乃の言葉もあり、期待が高まるばかり。
個人的には黒猫との話をもっと多く書いてほしいです。


俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉




2010年12月12日日曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5巻 感想

桐乃が外国に行ってしまってから一月が立ち、京介はせいせいしたと思っているようですが、それは口だけで、ものすごく気にかけている様子。
他のメンツも、いきなり外国へと言ってしまった桐乃に戸惑いを隠せていません。
その間に、黒猫が、黒猫が!なんと京介と同じ学校に入学してきたりしちゃってたんですよ!
前巻での、2ヶ月後には呼び方変えるって言うのはそういうことだったんですね。
原作では、ゴスロリファッション以外の服を着ている描写は初めて。
京介に制服姿をほめられて内心喜んでいたりするのがもうたまりません。

そうそう、この巻では黒猫の本名が分かります。主要人物なのに今まで名前が出てこなかったって、新鮮な感じ。
沙織のほうもおいおい出るのかな。

この二人は、突然桐乃がいなくなってさびしがっている京介を心配して家まで来てくれたりと、とても根がいいキャラ達です。

ただ、彼女達のほうにも桐乃からの連絡はいっておらず、沙織は憤りを覚え、黒猫は落ち込んでしまっています。
もちろん内心では京介も同じ思いを抱えていたのでどうしたものか、と悩んでいる・・・
どうしようもないけど、何かしてあげられないか、その思いに囚われ過ぎて空回りしてしまうこともありました。
その時に黒猫に言われた言葉(行動?)が京介のスイッチを切り替えてくれるのですが・・・そこは原作を読んでほしいところです。
一番盛り上がりシーンなので(*^_^*)
素直になった黒猫が、黒猫が、呪い・・・うわぁぁぁぁぁ!!



4巻からプチ登場してた、赤城の妹やゲーム研部長など濃い奴らとの絡みや、京介が壊れ始めたり(笑)と、前巻よりも一層楽しめる内容になっています。
とくに、黒猫が好きな方なら必見の出来栄えだと確信しています。
それと・・・あれ、桐乃がかわいく見えてきたような・・・?
まあ、錯覚だと思っておくことにします。



俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉



2010年12月9日木曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 7巻 感想

ストーリー
嘘つきさんが舞台から退場、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命された私の名前は大江湯女。
私が紹介する、平和な町で起こった愉快な殺人事件。



身内4人で始めるはずだった推理ゲームに突如乱入する湯女。
参加賞である鶴岡さんの右腕を携え、参加者の代理として。
所変わってまーちゃんはまた監禁事件をおこしていたり。
と、要約はこんな感じです。


・・・「嘘つきさんに代わって」
やっぱり主人公しんじゃったのかな。
全く登場しないし、表記通り湯女がずっとしゃべってるし。
まあ、嘘なんですけどねw最後のほうはちゃんと嘘つきさん本人がご登場してくれてますが、騙されたのは確かです^^;
一瞬何が何だかわかりませんでした、みーくんが出てきたときは。
え、生きてるの?全巻で死んだだろと疑問が色々と出てきて思わず全巻の杉田の自供シーン見返してしまいました。
それで人が一人死んでるのは確実ということがわかり、でもまーちゃんは監禁事件起こして湯女にストーカーされてたので彼女ではない。
みーくんが生きてる・・・いやこれ脳内再生した湯女の妄想シーンじゃねとか色々考えて読み進めてくと、どうやら海老原さんがしんだっぽい・・・おい!
初登場キャラしんじゃったよ!
主人公達と何の絡みもないところで!!


あー、愛くん生きてて良かった゜゜(´□`。)°゜。
すごい期待してたけど、妄想オチとか普通に出してきそうで恐怖でした・・・だって、生きててめっちゃくちゃうれしいのに、嘘だけどなんて言われたら・・・
ほんと、どこからどこまでが嘘かわかりづらい作品だよ。
湯女のほうも口癖の練習してたから、てっきり妄想オチの伏線だと勘違い。。。
ふぅ、読者を飽きさせない展開に脱帽です。
最近のラノベはテンプレストーリーで、何を読んでも似たり寄ったりな作品が多くある中でこのみーまーは相当異色な作品だと、改めて認識しました。
主に読者を振り回すという意味で。
この意味が読者を置いてきぼりにする、というニュアンスを全く含んでいないのが面白い面白いw
強引、かつ難解であるにも関わらず読者を飽きさせない。
エンターテイメントとは斯くあるべし。
うん、今いいこと言った。


入間人間さん、いい作品つくるなぁ。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈7〉死後の影響は生前


俺の妹がこんなに可愛いわけがない 感想

最近色々と話題を呼んでいる「おれいも」。
・・・ここまで面白いとは思わなかったっす。
この作品はアニメから入って、その途中から小説にシフトしました。
アニメのほうが思ったより面白く、興味が出てきたので原作でも読んでみるかな、とかそんな感じで。
結果、今すごいはまっちゃってるんですけどね?

どうせテンプレ萌え展開だろとか考えてて、レッテル張りして読んでたんですよ、最初は。
実際、一巻とか読み終わってもああこんなもんかーとしか思わなくて。
けど、京介(一応、主人公)があんな文句を言われながら妹の世話を焼いているのにすごく共感はしました。・・・いや、妹いないんすけど、長男なんで。
なんていうか、あの粗末な扱いに既視感があり、もっのすごい共感したんです。
長男て扱いひどいよな・・・
だから、こいつ主人公なら2巻読んでもいいかなって思えるくらい感情移入できました。

読み進められた理由はそれだけじゃないんですが。


黒猫!!めっちゃかわいくないですか!?
ここまで読めたのも、って言ってもまだ4巻までですが、黒猫のおかげです。
すっごいお人よしなのに毒舌で、さびしがり屋なのに強がりで、手先は器用なのに感情表現は不器用で、なんかもうほっとけないでしょ!?男なら!!!

それに他のキャラクターもいちいち魅力的だし、内面描写も凝ってる。
久し振りにヒット作読めたなって、とても満足してます。
内容だって会話だけで完結するようなお粗末なものではなく、むしろしっかりとしていたし、展開も読者を飽きさせないスピーディなものでした。
文章が読みやすかったことと、その時点で作品にはまってしまっていたからだと、今ならわかります。
ていうか、本当に読みやすい・・・ハマるハマらない関係なくすいすい読み進められます。
おかげで、午前十二時から七時までぶっ通しで・・・つまりついさっきまで・・・で、4冊読み終えることができました。



個人的に桐乃はあんまし好きになれません。
兄貴視点で語られる物語+京介に感情移入してたから、桐乃の発言は相当はらわたが煮えくりかえりました。
毎回助けてやってるのにあの態度、人としてあり得ないだろとか何回も考えました。

それでも、信念は曲げない一直線な姿を見てると、憧れるものがありました。


キャラクター一人ひとりににすごいパワーがあって、彼らが紙面を縦横無尽に駆け回ってる。
本当久々に楽しんで読めた小説でした。
みんなお人よしで気のいいやつらばっかで、いくつも大切なことを教わったような気がします。




駄文ですが、この作品はオタク趣味を否定すんな、分別を付けろ、偏見はやめろ、そう訴えてるように思えてならないです。
だから問題になるとわかっていてもアニメであの設定をそのまま採用したんじゃないのでしょうか。そんな気がします。


2010年12月6日月曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6巻 感想

ストーリー
梅雨の季節。狂気蔓延る屋敷からどうにか抜けだし、無事まーちゃんとらぶりーな関係に戻った今日この頃をいかがお過ごしになれそうか考えていた昨今。
体育の授業をサボり中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。
殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。そしてそいつは、無言でいきなり自我を暴発させた。
つまり、長黒いモノをぶっ放した(エロい意味じゃなく)。気づけば、体育館の床一面には阿鼻叫喚の赤い花が狂い咲き始め…。


タイトルがまるで最終回のような、そんな印象を抱かせる6巻。
今回のお話はみーくんが大活躍します。・・・本当ですよ?
今まで活躍していないのかというとそういうわけではないんですが、犯人とのやりとりなど、彼のかっこいい(?)シーンが比較的多めとなってます。
言葉で相手を絡め捕り、誘導しそして罠にはめる。
いやーやっぱり憧れちゃいますわ。
作中に一巻に出ていた浩太君が再登場するんですが、彼も似たような感想をみーくんに持ってます。


ところで、今まで活躍しなかったやつが急に活躍しだすと、悪い予感しかないですよね。
・・・特に深い意味はないんですが、死亡フラグ、なんて言葉もありますし。
「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」とか。
いろんな視点で語られる今作は、よりそのフラグを満たしているといえます。
主にエピローグ的な意味で。
先ほどもあげた浩太君や恋日先生、湯女と既出の方々に新登場の海老原さん。
前作で出番が終わりだと思ってた湯女がこの巻でも登場してくれてうれしい限り、特に上社さんとの会話は呼んでてニヤニヤしっぱなしでした・・・キモいのは自覚してます。


彼らの視点から語られる話はどれも考えさせられるものばかり。
もともとみーまーはそういう要素が強い作品ですが、登場人物のほとんどが一生抱えていかなきゃいけない荷物をどうやって背負っていくのか、その一端を見ることが出来ます。


彼らほど複雑な人生を歩んではいないけど、人は一様に悩みを抱えてるんだよなーなんて。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈6〉嘘の価値は真実


2010年12月1日水曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5巻 感想

ストーリー
閉じこめられた(継続中)。まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。
外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。わはは。
…さて、それはさておき。依然としてこの屋敷に助けは来訪していない。
無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江一族の疑心と嫌悪が頂点に達した時…ついに伏見の姿まで消えた。
いよいよ、華の全滅に向かって一直線、なのかなぁ。うーむ、まーちゃんが恋しいこの頃である。


4巻からの続きです。
まだ屋敷からの脱出はかなわず、食事も与えられない日々を過ごしてます。
しかし、何のかんのと脱出経路自体は初めから確保していたという・・・
いやはや、口だけでなく頭も回る主人公ですね。
湯女と会話するシーンがあるのですが、そこで判明する事実でお互いに最初から気付いていたとのこと。
余分な所を省いて読んでくと、割合あっさりとわかる人が多いと思うんですが、それを妨害するのが主人公and湯女。
彼らの話は時々、お互いの暗黙の了解で進んでくので読者を置き去りにしてしまうことがあります。ちゃんと内容を理解したうえで読んでいかなければならないので、今回も他のライトノベルと比べるとやっぱり時間がかかってしまいます。


いやー、いまさらなんですが、左さんのイラストってほんと綺麗ですよね。
中でも湯女がお気に入りで、浴衣ってのがポイント高いです。
作中の湯女の容姿はおそらく、きれい・・・(主人公の表現方法だと嘘を挟まずに笑顔が気持ち悪いと曲解して伝えてきますが^^;)だと思ってます。
イラストからの補正が入っているから、かもしれませんが。
みーくんも違いは容量の良さだけって言ってますんで・・・(主人公は中性的な美系らしいです)


密室に閉じ込められて、だんだん食べ物が無くなっていく・・・。
その焦燥感と危機感にみーくんは恐怖を感じず、伏見は常識を失わずに耐えてます。
伏見は好きな男が守るって約束してくれたから頑張ったんでしょうけど、みーくんの場合はまーちゃんを一途に思って(誤変換じゃないですよ)乗り切った・・・のかな。
色々な妄想してたから、一途に、ではないけど。


そもそもみーくんまーちゃんの関係を続けているのはなんのためなんでしょうか。
まーちゃんがこんな状態になった原因はみーくんの父親の影響で、その罪滅ぼしとかそういうこと考えて一緒にいるんでしょうか。
それとも好きになったからなんでしょうか。
はたまた、もっと別の理由があるんでしょうか。例えば・・・いや、思い浮かばないんですが。

うーん、ま、最終巻でわかる、のかな。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈5〉欲望の主柱は絆



2010年11月19日金曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 4巻 感想

ストーリー

三月三十一日。マユが破綻した。四月一日。
僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。つまり元我が家だ。今では、そこは『大江家』の所有物となっていた。元自宅で待ち受けていたのは、以前の姿を一片も感じさせない増改築。窓には鉄格子がはめ込まれた、歪な洋館的風貌。屋内では、家人による鳥肌な歓迎と忌まわしき過去との再会。
僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。求めるものは、マユがまーちゃんに戻るための何か。しかし事態は混迷を極め始める。切られた電話線、水没する携帯電話、大江一家と共に閉じ込められる僕ら…ら?そうだ伏見、なんでついてきたんだよ。クローズド・サークルって、全滅が華なんだぞ。…さて僕は。みーくんを取り戻し、まーちゃんを救うことができるのだろうか。



今作は長編の上巻にあたります。
いつもと変わらず人をくったような文章、軽快とは言い難い論法、時々隠せない本音が健在です。
さて、いつもの殺人事件ですが今回は密室に閉じ込められてしまいます。
規模的には部屋でなく屋敷なんですが。
その屋敷と言うのが、何の皮肉か主人公の元家。
元、というのは今は大江と言う方が買い取って住んでいるから。
大江さんの妻は8年前の事件とその犯人一家の大ファンとのことで、屋敷にやってきた主人公を質問攻め、一緒についてきた伏見も屋敷に泊まることになり、なぜか大江妻は殺され屋敷は密室になってしまいました。

こういった状況で緊張感をもっていない主人公と、一般人の伏見との差異が如実に出ているので、彼の心の歪みが上手く表されてるのかな、と思います。
・・・煙に巻くような表現が多々見られる仕様なので断言が難しいのですが。


そしてやっと登場、大江湯女。
こちらが電撃文庫に投稿し、最終選考まで残った作品の主人公だったようで、全く変わらない戯言を繰り出してきます。
思考が似通っているから文量が稼げない、とは作中の言葉ですが作者の本音でしょうか。
そんな湯女ですが主人公いわく、容量がいいので最低限の嘘しか使わないとのこと。
初登場からお互い嫌いあっているようですが、傍目にはものすごい仲良しにしか見えません。
自己嫌悪、同族嫌悪はいまさら始まったことではありませんが、彼らの掛け合いは化かし合いのようで読んでて面白い。
前も言いましたが、このシリーズのだいご味は主人公のかたりだと思うんですよね。(二つの意味を内包している、と言うのを表現したかったのであえてひらがなです)
というかそれしか見どころはない、気がする、今気づいたけども。
あ、イラストは当然見どころ満載ですが。
個人的にはもっとカラーページが見たいです。


ともあれ、今回も例によって例にもれずの事態。
主人公と元主人公。
事件はどちらが解決するんでしょうか、それとも全滅してしまうのでしょうか。
この作品は唐突に全滅とか普通にありえそうで怖いですが、続刊が出てるので全滅はないのではないかと。
いや、主人公のいなくなった世界のその後ってことで続くのかもしれないですね、案外。


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈4〉絆の支柱は欲望



2010年11月16日火曜日

東のエデン 感想

久々に撮りだめしていたアニメを見ました。

いきなり裸な主人公。
日本各地に落ちた10発のミサイル。
迂闊な月曜日。
セレソン。
100億円。

この物語に関連するキーワードを上げてみたんですが、初めは何の事だかさっぱり。
言葉から連想しようにもつながりが全く見えず、これはどんなアニメなんだろうと見る前から楽しみでした。


結果はこのアニメのレビューを書いてることで察してください(^^)


映像もきれいだし、作画も安定しています。ここらへんはさすがプロダクションI.Gと言ったところ。
しかし、特筆すべきはそのストーリー!


記憶喪失の主人公滝沢朗(たきざわ あきら)に、義兄に恋をしているヒロインの森美 咲(もりみ さき)。
二人の出会いはホワイトハウスで咲を助けるところから始まります。
全裸で拳銃と携帯を持っており、警官の注意を咲から自分に向けさせて逃走。
咲は助けてくれたお礼にとコートを渡すのですが、ポケットの中にパスポートが入っていて、彼を追う羽目になってしまいます。
その後合流した二人は一緒に日本へと帰国。

そして日本では『迂闊な月曜日』と呼ばれる事件が国民をにぎわせていたりなど、次から次へと変わる展開に目が離せませんでした。
全11話、あっという間に見終わってしまうほど東のエデンには人を引き付ける要素があります。


続編の映画があり、上映してるときに見ておきたかったのですが見れずじまい。
またDVDで観賞という事態になってしまいました・・・。

次こそは、見たい映画は映画館で(>_<)






東のエデン 劇場版I The King of Eden+Air Communication Blu-ray プレミアム・エディション【初回限定生産】


2010年11月13日土曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3巻 感想

三巻目、読み終わりました。



三巻目となると、もはや今までのクオリティは保てないのじゃないかと心配してましたが、杞憂でした。

安定した世迷いごと・・・矛盾してるとしか思えない表現ですが、間違っていないんです、これが。
一歩間違えれば自己満足(私のがまさにそうですが^^;)になってしまいそうな文章なのに、抜群の安定感で見事に作風に昇華させています。
じっくり読まないと意味がわからないラノベ筆頭と言い切れるほど癖が強い文章なので、そこのところは覚悟しといてくださいw

基本的にみーくんと呼ばれる主人公の視点で語られる物語ですが、今回は彼の妹が登場します。
一巻は主人公が犯人候補筆頭になりましたが、3巻では妹が犯人候補筆頭という、ある種のレッテルをはられた上でのご登場。
この家系、犯罪者しかいねぇのかよ!って感じで、紹介文にツッコませてもらいました。
特徴的なキャラクターと二転三転七転八倒七転び八起き複雑怪奇な主人公の思考。
無自覚な悪意の伝染に殺人街としての町興し。
違和感を含めてきっちりと説明されていて、紹介文として申し分ない出来なのは明白なんですがね、そこは思わず。



推理小説として見てみると、とても構造がシンプルなのがわかります。
つまり非常に分かりやすい。
登場人物の会話をつなげていけばおのずと犯人が分かるようになっていて、そこに論理の飛躍だとか、難しいトリックなんかは必要ありません。
物語の構造はあっけないのに、どうしてうすっぺらい印象をもたないのか。
そこにこそ回りくどい文章の真骨頂があります。
木の葉を隠すなら森の中の理屈で、回りくどい説明が犯人に至るためのキーワードを隠してしまっているんです。
毎回、犯人がわからなかったのはそういうことだったんですよ!
・・・大前提として論理的な思考が必要という点はスルーの方向で・・・


嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生 (電撃文庫 い 9-3)


2010年11月6日土曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2巻 感想

トランスペアレントレッドオキサイド。
うーん、覚えてしまった。
全然関係ない用語なのに。


いやー、なんだかんだ言ってるけど(自分で自分に評価下してるって意味で)、主人公、かっこいい。
そのボキャブラリーと狂言回し、いったいどこで学んだんですか、作者さん。

主人公の、欲張って2分の1くらい会話が達者なら、彼女の一人や二人、簡単に出来てしまうのではと妄想しながら読んでいました。出来てもすぐに別れることになりそうですが。
だからと続けるわけではないのですが、いや、続けるんですけど、私の得意でない会話を円滑にできる古今東西の探偵役には憧れを抱いてしまいます。

京極さんの作品に登場する、中前寺秋彦(通称、京極堂)のように、言葉で相手を追い詰めるのなんて、もうかっこよすぎてたまりません。
相手の言論を誘導して封殺して、都合のいい存在に仕立て上げていく。
真綿で首を絞められるように、じわじわと。
犯人は自由意志を持っているようでいて、操り人形の役回りから逃れられない。

探偵側が、操ろうとすればの話ですが。
操られるのは犯人だけでなく他の登場人物だってそうなわけですし、極論を言えば犯人をつくりだすことが探偵には出来るのです。

とまあ、そんなこんなの2巻。




癖になる味、まずい、もう一杯!な感じの物語。
もしよろしければ、一巻から読んでみて下さい。
暇つぶし程度の代わり、やすやすとこなして見せること間違いなし。
時間経過の魔法を解くには、読み終えるしか手はありません。



嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2 (2)(電撃文庫 い 9-2)

2010年11月4日木曜日

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 1巻 感想

最近読み返したので紹介。


この小説は、とても独特な印象を受けました。
ラノベのなかでは相当異質な部類に入ると思います。


個人的にはとても好きな作品。
みーくんと呼ばれる主人公がいまして、基本的に彼メインの視点で物語は始まります。
キーワードは誘拐。
主人公たちの過去と、現在起こっている事件とのつながり。
時々はさまれる、誰とも知れない殺人犯の内面。



物語そのものを評価しても、とても面白いといわざるを得ないです。
中でも評価したいのは主人公であるみーくんの一人語り。
これがこの作品の作風を決定付けているといっても過言ではありません。
私はこの語りにやられました^^;

いちいち表現が面白いんですよ。
人によってはくどい、と思われるような文章なのですが、そこがまたいい。
遠まわしな表現なんだけど、ひねりが加えてあって、それに気付く楽しさがあります。
本を読んでいる、物語を楽しんでいるはずなのにいつのまにかパズル問題を解いていたような達成感。

ああ、そうだ。
一つだけ、この本を読む上で参考にしてほしいことがあります。

主人公のみーくんは、正直者のうそつきです。

あくまで参考ですので、気にしないでいいです。
ただ、本を読み返さない人はこのことに注意して読んでみると違った考え方が出来るかもしれません。


この本をきっかけに、入間人間さんの作品を全部集めてみました。
他の作品のレビューもいずれおいおいしていきたいと思います。






嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)


2010年10月23日土曜日

超能力者のいた夏 感想 

主人公の高那聡は、ある事情から話の舞台となる清風学園へ転入するも、火事で家が焼けてしまう。
理事長計らいで新しく寮に入ることになるのだけど、そこは能力を制御できない超能力者の隔離施設だった。
そこで火事の原因となった番長、津浦翼と再開しこの先どうなるのやら・・・といった始まり。
超能力バトル勃発!なんてことはなく、超能力を持ったがために孤独になったり、悲惨な経験をした能力者達と一般人の主人公のお話。

ライトノベルと一般小説の中間に位置する物語、という印象でした。
超能力は超が付くほど大層なものでなく、少し人とは違ったことができる程度。
恋愛関係も不自然なほど主人公が人気なわけではありません。
女の子からの好意はすべて愛や恋になってしまうラノベとは違い、自然な人間関係を描いていました。
けど、なんか物足りないというか、違和感を感じました。
緊迫感の演出はよかったです。しかし伏線がうまく機能していなかったりなどちぐはぐ感はぬぐえませんでした。
ラストのほうはこれで解決?と、ふに落ちない気持ちも。

それに、主人公のことをあんまり好きになれなかったのが残念です。
不必要な部分も汚い言葉で書かれてた・・・主人公の内面の独白なのですが、こんなこと思ってるなんてとすこしがっかりでした。


「寄る辺泣き弱者が集う、イカれたこの世の果て」
紹介分に載っていた一文。
この言葉が気に入って買ったような作品といっても過言ではありません。
と、
色々と酷評ましたが、他のキャラクターはよかったし、内容もそれなりに満足です。
この作家さんの次回作を買ってみようと思っているくらいに。






超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫)

2010年10月15日金曜日

西尾維新て、ローマ字読みすると回文だった! nisioisin

三日坊主にならんように頑張ります

とりあえず、最近読んだ本について



西尾維新さんの戯言シリーズ一巻目、クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)



西尾さんと言えば、最近「化物語」で一躍有名になった印象だけど そんなことない。
 戯言シリーズからもともと注目浴びてたし、やっと世間が西尾さんの感性に追いついてきたって感じです。
まあ、そんなことはどうでもいいですね;

えっと、話の内容は「僕」こと戯言遣いいーちゃんが、友人の玖渚友と鴉の濡れ場島てとこにやってくるところから始まります。
その島の所有者の赤神イリア、三つ子のメイド、そして彼女に集められた天才たちが物語の主要人物。

ネタばれが好きな人はそうはいないだろうと勝手に決め付けでさっさと感想をば。
ジャンルとしては推理小説・・・なんだけど、何か違う。
戯言使いって言葉の真新しさも手伝って、物珍しさがありました。
主人公って言うフィルター越しで物語を見ていくんで、内面の描写がかなり多いのが特徴と言えば特徴。
 だからか、いつの間に物語に引き込まれていってしまう。


表現はくどいところがあるけれど、そこが逆によくって、面白かったです。
時間あれば、次巻、読んでみようと思います。











クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)