2010年12月9日木曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 感想

最近色々と話題を呼んでいる「おれいも」。
・・・ここまで面白いとは思わなかったっす。
この作品はアニメから入って、その途中から小説にシフトしました。
アニメのほうが思ったより面白く、興味が出てきたので原作でも読んでみるかな、とかそんな感じで。
結果、今すごいはまっちゃってるんですけどね?

どうせテンプレ萌え展開だろとか考えてて、レッテル張りして読んでたんですよ、最初は。
実際、一巻とか読み終わってもああこんなもんかーとしか思わなくて。
けど、京介(一応、主人公)があんな文句を言われながら妹の世話を焼いているのにすごく共感はしました。・・・いや、妹いないんすけど、長男なんで。
なんていうか、あの粗末な扱いに既視感があり、もっのすごい共感したんです。
長男て扱いひどいよな・・・
だから、こいつ主人公なら2巻読んでもいいかなって思えるくらい感情移入できました。

読み進められた理由はそれだけじゃないんですが。


黒猫!!めっちゃかわいくないですか!?
ここまで読めたのも、って言ってもまだ4巻までですが、黒猫のおかげです。
すっごいお人よしなのに毒舌で、さびしがり屋なのに強がりで、手先は器用なのに感情表現は不器用で、なんかもうほっとけないでしょ!?男なら!!!

それに他のキャラクターもいちいち魅力的だし、内面描写も凝ってる。
久し振りにヒット作読めたなって、とても満足してます。
内容だって会話だけで完結するようなお粗末なものではなく、むしろしっかりとしていたし、展開も読者を飽きさせないスピーディなものでした。
文章が読みやすかったことと、その時点で作品にはまってしまっていたからだと、今ならわかります。
ていうか、本当に読みやすい・・・ハマるハマらない関係なくすいすい読み進められます。
おかげで、午前十二時から七時までぶっ通しで・・・つまりついさっきまで・・・で、4冊読み終えることができました。



個人的に桐乃はあんまし好きになれません。
兄貴視点で語られる物語+京介に感情移入してたから、桐乃の発言は相当はらわたが煮えくりかえりました。
毎回助けてやってるのにあの態度、人としてあり得ないだろとか何回も考えました。

それでも、信念は曲げない一直線な姿を見てると、憧れるものがありました。


キャラクター一人ひとりににすごいパワーがあって、彼らが紙面を縦横無尽に駆け回ってる。
本当久々に楽しんで読めた小説でした。
みんなお人よしで気のいいやつらばっかで、いくつも大切なことを教わったような気がします。




駄文ですが、この作品はオタク趣味を否定すんな、分別を付けろ、偏見はやめろ、そう訴えてるように思えてならないです。
だから問題になるとわかっていてもアニメであの設定をそのまま採用したんじゃないのでしょうか。そんな気がします。


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